大森の歯医者・矯正歯科「大森沢田通り歯科・予防クリニック」
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大人のマウスピース矯正はいつから?適応歯並びと治療の流れを解説

大人のマウスピース矯正はいつから?適応歯並びと治療の流れを解説 (1) 平和島・大森エリアの歯医者・歯科「大森沢田通り歯科・予防クリニック」です。

「もうこの年齢では矯正は難しいのでは」「自分の歯並びでもマウスピース矯正はできるの」「仕事で忙しくても治療は進められるのだろうか」と、大人になってから歯並びの悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。特に、人と接する機会の多い30代の女性にとって、口元の印象は仕事やプライベートでの自信に直結する重要な要素です。

本記事では、大人のマウスピース矯正に関して、年齢を理由に治療を諦める必要がないこと、ご自身の歯並びがマウスピース矯正に適応するかどうか、そして実際に治療がどのように進んでいくのかを、専門的な知見に基づいて詳しく解説します。治療にかかる費用や期間についても触れることで、あなたが抱える疑問を解消し、安心して治療を検討するための情報を提供いたします。この記事を読み終える頃には、あなたの理想の笑顔への第一歩を踏み出す具体的な道筋が見えていることでしょう。

大人のマウスピース矯正は年齢に関係なく始められる

矯正治療は「若い人がするもの」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、大人のマウスピース矯正には原則として年齢制限がありません。実際に、20代の方はもちろん、30代、40代の働き盛りの方から、50代、60代、さらには70代の方まで、幅広い年代の方が治療を受けて歯並びを整えています。矯正治療は単なる審美目的だけでなく、噛み合わせの改善や歯周病予防など、口腔全体の健康維持にもつながるため、年齢を重ねてから始める方も少なくありません。

大切なのは年齢よりも、現在の歯や歯茎、そして顎の骨といった口腔内の健康状態です。例えば、健康な歯茎と十分な骨量があれば、年齢に関わらず歯を動かすことが可能です。そのため、「もうこの歳だから」と諦めてしまう必要はありません。年齢を理由に矯正治療をためらっている方も、まずは歯科医師に相談することで、ご自身の口腔状態に合わせた最適な治療法が見つかる可能性があります。

矯正治療を始めるのに「最適なタイミング」とは?

矯正治療を始めるのに「最適なタイミング」は、一般的に「歯並びを治したい」とご自身が強く思った時が一つの目安です。特に、30代の働き盛りの女性の場合、結婚式を控えている、転職や昇進で人前に出る機会が増える、あるいは長年のコンプレックスを解消したいなど、ライフステージの変化やご自身のモチベーションが治療開始のきっかけとなることがあります。時間的・経済的に余裕ができた時も、治療に取り組みやすいタイミングと言えるでしょう。

また、治療開始のタイミングを考える上で、口腔内のコンディションを整えておくことも非常に大切です。例えば、虫歯がある場合は先に治療を済ませておく必要がありますし、歯周病を患っている場合はまず歯周病治療を優先します。これらの治療は矯正治療をトラブルなく進めるために不可欠です。そのため、実際に矯正治療を開始するまでに、数ヶ月程度の準備期間が必要になる場合もあることを考慮しておくと良いでしょう。

マウスピース矯正で対応できる歯並び・できない歯並び

マウスピース矯正は、透明な装置を使って目立たずに歯並びを改善できるため、多くの大人の方に選ばれています。しかし、すべての歯並びの悩みに対応できる万能な治療法ではありません。歯並びの状態によっては、マウスピース矯正が効果を発揮しやすいケースもあれば、ワイヤー矯正など他の治療法が適している、あるいは併用が必要なケースもあります。

ご自身の歯並びがマウスピース矯正で改善できるのかどうか、客観的に判断することは難しいものです。この後の項目では、マウスピース矯正が適応しやすい歯並びの例と、反対に適応が難しいケースについて詳しく解説します。ご自身の歯並びと照らし合わせながら読み進めていただき、専門家である歯科医師による診断の重要性を理解するきっかけにしてください。

マウスピース矯正が適応しやすい歯並びの例

マウスピース矯正は、比較的軽度から中程度の歯並びの不正において効果を発揮しやすい治療法です。例えば、歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯(空隙歯列)」は、マウスピースで歯を寄せることで改善が期待できます。また、前歯が少し重なり合っている程度の「軽度のガタガタ(叢生)」も、マウスピースによる段階的な移動で改善に向かうことがあります。

前歯が前に出ている「出っ歯(上顎前突)」や、下の歯が上の歯より前に出ている「受け口(反対咬合)」の場合も、骨格的な問題が大きく関与していない軽度なものであれば、マウスピース矯正で歯を適切な位置に動かすことが可能な場合があります。特に、以前に矯正治療を受けた後に少し歯が元の位置に戻ってしまった「矯正後の後戻り」の修正にも、マウスピース矯正は選択肢の一つとなります。

これらの例は、マウスピース矯正で改善しやすい歯並びの一部ですが、大切なのはご自身のケースがこれらの例に当てはまるかどうかを自己判断しないことです。歯並びの状態は千差万別であり、見た目では軽度に見えても、かみ合わせに複雑な問題がある場合もあります。最終的な判断は、精密検査に基づいた歯科医師の診断が必要不可欠です。

マウスピース矯正の適応が難しいケース

マウスピース矯正は多くの歯並びに対応できますが、一部のケースでは単独での治療が難しい、または他の治療法との併用が必要になることがあります。例えば、歯が大きくデコボコしている「重度の叢生」で、歯を並べるスペースが著しく足りない場合は、抜歯を伴うワイヤー矯正が必要になることが多いです。これは、マウスピース矯正だけでは広範囲な抜歯スペースを閉鎖したり、歯を大きく移動させたりすることが困難なためです。

また、重度の「出っ歯」や「受け口」のように、歯の傾きだけでなく顎の骨格自体に大きな問題がある場合は、歯だけを動かしても根本的な改善には至りません。この場合は、矯正治療と併せて外科手術が必要になる「外科的矯正」が適応されることがあります。マウスピース矯正は歯を動かす治療であり、骨格自体を大きく変えることはできないためです。

さらに、重度の歯周病を患っている場合も、すぐに矯正治療を開始することはできません。歯を支える土台である歯茎や顎の骨の状態が健康でないと、歯を動かすことによって歯周病が悪化したり、歯が抜け落ちるリスクが高まったりするからです。この場合、まずは歯周病治療を優先し、口腔内環境が安定してから矯正治療の可否を検討することになります。マウスピース矯正の技術は進歩していますが、ご自身の歯並びが難しいケースに該当するかもしれないと感じたら、自己判断せずにまずは専門医に相談し、適切な診断を受けることが非常に大切です。

【症例別】大人のマウスピース矯正にかかる期間の目安

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びを整える治療法で、その治療期間は患者さんの歯並びの状態や治療範囲によって大きく異なります。特に、お仕事で忙しい30代の女性の皆様にとって、いつ頃治療が完了するのかは、治療計画を立てる上で非常に重要な要素ではないでしょうか。このセクションでは、歯全体の噛み合わせまで整える「全体矯正」と、気になる部分だけを動かす「部分矯正」のそれぞれの治療期間の目安を詳しく解説します。

さらに、歯を動かす治療が終わった後に、きれいになった歯並びを安定させるために不可欠な「保定期間」についてもご紹介します。これらの情報を事前に知ることで、治療開始から完了までの具体的なイメージを掴み、安心して治療計画を進めていただけるように構成しています。

全体矯正の場合の治療期間

全体矯正とは、奥歯の噛み合わせを含め、上下の歯列全体を動かして歯並びを整える治療です。そのため、歯を動かす範囲が広く、部分矯正に比べて治療期間は長くなる傾向があります。一般的に、全体矯正にかかる期間の目安は「1年〜3年程度」とされています。

治療期間が長くなる理由は、歯一本一本を理想的な位置に移動させるだけでなく、上下の顎のバランスや噛み合わせ全体を調整する必要があるためです。歯の移動量が多いほど、また元の歯並びの乱れが大きいほど、治療期間は長くなります。また、患者さんの骨の代謝のスピードや年齢、治療中の自己管理状況(マウスピースの装着時間など)によっても個人差が生じます。

全体矯正を行うことで、見た目の印象だけでなく、咀嚼機能の改善や、将来的な歯周病・虫歯のリスク低減といった長期的なメリットが期待できます。根気強く治療に取り組むことで、健康的で整った歯並びに近づけることができるでしょう。

部分矯正の場合の治療期間

部分矯正とは、前歯の隙間や軽度のデコボコなど、特に気になる部分の歯並びだけを限定的に動かす治療です。全体矯正のように奥歯の噛み合わせまで大きく調整する必要がないため、治療範囲が限定的であり、比較的短期間で治療が完了するケースが多いのが特徴です。部分矯正にかかる期間の目安は「3ヶ月〜1年程度」とされています。

お仕事柄、早く見た目の印象を改善したいと考えている方や、過去に矯正治療を受けた経験があり、軽微な後戻りを修正したい方にとって、部分矯正は選択肢の一つと言えるでしょう。治療期間が短い分、費用の負担も全体矯正より抑えられる傾向にあります。

ただし、部分矯正が適応となるかどうかは、現在の歯並びの状態や噛み合わせなどによって異なります。自己判断せずに、まずは歯科医師に相談し、ご自身のケースで部分矯正が可能かどうかを診断してもらうことが大切です。

治療後に必要な「保定期間」とは

マウスピースを使って歯を動かす治療(動的治療)が完了し、理想の歯並びになったからといって、それで矯正治療の全てが終わりではありません。きれいになった歯並びを安定させ、元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、動的治療後に必ず必要となるのが「保定期間」です。

保定とは、歯の周囲にある骨や歯茎などの組織が、新しい歯の位置に馴染み、安定するまで歯を固定することを指します。この期間をしっかり設けないと、せっかく整った歯並びが元の状態に戻ってしまう可能性もあります。保定期間の目安は、一般的に動的治療期間と同程度の「1年〜3年」とされています。

保定期間中は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使用します。リテーナーには、透明なマウスピース型や、歯の裏側に固定するワイヤー型など、いくつかの種類があります。歯科医師の指示に従って適切にリテーナーを使用することは、治療結果を維持し、長期的に整った歯並びを保つために非常に重要です。忙しい日々の中でも、この保定期間の重要性を理解し、忘れずに取り組んでいただくことで、後悔のない矯正治療が実現できます。

大人のマウスピース矯正|治療完了までの7ステップ

マウスピース矯正は、これまで矯正治療を諦めていた方にとって選択肢の一つですが、初めての治療では「何から始まるのだろう」「どんな流れで進むのだろう」といった不安を感じるかもしれません。ここでは、初診のカウンセリングから治療完了、そしてその後の保定期間開始まで、マウスピース矯正の全工程を7つのステップに分けて詳しく解説します。各ステップで何が行われるのかを事前に知ることで、治療への不安が軽減され、具体的な治療のイメージが持てるようになるでしょう。忙しい社会人の方でも、無理なく治療を進められるよう、具体的な注意点も踏まえてご紹介します。

ステップ1:初診相談・カウンセリング

マウスピース矯正治療の第一歩は、歯科医院での初診相談とカウンセリングです。この段階では、まずご自身の歯並びに関する悩みや、治療への希望、例えば「いつまでに治したい」「費用はどのくらいかかるのか」「見た目はどうなるのか」といった具体的な疑問を歯科医師に伝えます。歯科医師は、お口の中の状態を簡単に診察し、マウスピース矯正が適応可能かどうか、大まかな治療の方向性や期間、費用の概算などについて説明してくれます。この段階で疑問を解消し、不安なく治療へ進むための重要な機会となりますので、気になることは遠慮なく質問してみましょう。

ステップ2:精密検査

カウンセリングを受けて治療に進むことを決めたら、次に「精密検査」を行います。この精密検査は、一人ひとりの患者さんに合わせた正確な治療計画を立てるために不可欠な工程です。具体的には、お口の中の現在の状態を詳細に把握するために、レントゲン撮影や口腔内写真・顔貌写真の撮影を行います。さらに、歯並びの情報を取得するために、従来の粘土のような材料を使った歯型の採取や、iTero(アイテロ)などの3D光学スキャナーを用いたスキャンが行われます。これらのデータは、治療計画の精度を左右する重要な情報源となります。

ステップ3:治療計画の立案とシミュレーション

精密検査で得られた詳細なデータをもとに、歯科医師が個別の「治療計画」を立案します。この段階では、専用のソフトウェアを使用して、歯がどのように動き、最終的にどのような歯並びになるのかを3Dアニメーションでシミュレーションすることが一般的です。このシミュレーションを確認することで、治療後の歯並びのイメージを事前に視覚的に把握でき、治療へのモチベーションも高まるでしょう。また、このシミュレーションを通じて、おおよその治療期間や最終的な費用が確定するため、安心して治療に臨むための重要なステップとなります。

ステップ4:マウスピースの作製と治療開始前の処置

治療計画とシミュレーションに同意すると、それに基づいて一人ひとりの歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースが作製されます。多くの場合、専門の技工所にデータが送られ、複数の段階のマウスピースがまとめて製造されます。また、治療効果を高めるために、マウスピース矯正開始前にいくつかの処置が必要になることがあります。例えば、「アタッチメント」と呼ばれる歯と同じ色の小さな突起を歯の表面に接着して、マウスピースが歯を動かす力を効率的に伝えるようにしたり、歯を動かすスペースを確保するために歯の側面をわずかに削る「IPR(歯冠形態修正)」を行ったりする場合があります。これらの処置は、治療をスムーズかつ効果的に進める上で重要な役割を担います。

ステップ5:マウスピースの装着と定期的な交換

いよいよ完成したマウスピースを受け取り、本格的な治療がスタートします。歯科医師からマウスピースの正しい装着方法や、取り扱いに関する注意点について詳しく指導を受けます。マウスピース矯正は、1日に20時間以上の装着が推奨されており、食事と歯磨きの時間以外は基本的に装着し続けることが重要です。おおよそ1〜2週間ごとに、ご自身で新しい段階のマウスピースに交換していくことで、歯を少しずつ計画通りに動かしていきます。自己管理が成功の鍵となる治療ですので、指示された装着時間を守ることが非常に大切です。

ステップ6:定期的な通院と経過観察

マウスピース矯正は、ご自身の自己管理が中心となる治療ですが、定期的な歯科医院への通院と歯科医師による経過観察は欠かせません。通院の頻度は、治療の進行状況にもよりますが、一般的には1〜3ヶ月に1回程度です。通院時には、歯が計画通りに動いているかどうかの確認、必要に応じてアタッチメントの調整、お口の中のクリーニングなどが行われます。また、次の段階のマウスピースを受け取ることもあります。忙しい社会人の方でも無理なく通えるよう、通院頻度が比較的少ないこともマウスピース矯正の利点の一つと言えるでしょう。

ステップ7:治療完了と保定期間の開始

計画されていたすべてのマウスピースを使い終え、歯が理想的な位置に移動したら、いよいよ動的治療は完了です。歯科医師が最終的な歯並びや噛み合わせを丁寧に確認し、治療計画通りに改善されていると判断すれば、動的治療は終了となります。しかし、これで矯正治療の全てが終わるわけではありません。治療で動かした歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態にあります。これを防ぐために、動的治療後には「保定期間」へと移行し、「リテーナー」と呼ばれる保定装置の使用を開始します。この保定期間も治療結果を左右する非常に重要なステップですので、歯科医師の指示に従い、しっかりとリテーナーを装着し続けることが大切です。

大人がマウスピース矯正を選ぶ4つのメリット

マウスピース矯正は、多くのメリットを持つ治療法として注目されています。特に、ビジネスシーンで人前に出る機会が多い30代の女性にとって、その魅力は大きいでしょう。これから、マウスピース矯正が選ばれる理由となる「目立ちにくい」「取り外し可能」「金属アレルギーの心配がない」「痛みが少ない傾向」という4つのメリットについて、具体的に解説します。

メリット1:装置が透明で目立ちにくい

マウスピース矯正の大きな利点は、その目立ちにくさにあります。従来のワイヤー矯正では金属の装置が歯の表面に装着されるため、口を開くと目立ってしまうことが課題でした。しかし、マウスピース矯正では、薄く透明なプラスチック製のマウスピースを使用するため、装着していても周囲の方に気づかれにくいのが特徴です。

営業職や接客業など、お客様や取引先と対面する機会が多い方にとって、見た目の印象は非常に重要です。マウスピース矯正であれば、矯正治療中であっても口元を気にすることなく、自信を持って笑顔でコミュニケーションを取りやすくなります。治療の進行を周囲に知られにくく、自然に歯並びを整えたいという方には、適した選択肢と言えるでしょう。

メリット2:食事や歯磨きの際に取り外せる

マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際に装置を取り外せる点が、ワイヤー矯正と大きく異なるメリットです。ワイヤー矯正では装置が固定されているため、食事がしにくかったり、特定の食べ物を避けたりする必要がありましたが、マウスピース矯正なら装置を外して普段と同じように食事が楽しめます。

また、歯磨きの際もマウスピースを外すことで、歯ブラシが届きにくい場所がなく、隅々までしっかりと磨くことができます。これにより、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病のリスクを抑えやすく、治療中も口腔内を清潔に保ちやすいという利点があります。忙しい毎日の中で、食事や口腔ケアのストレスを抑えながら治療を進めたい方にとって、この取り外し可能な点は大きな魅力となるでしょう。

メリット3:金属アレルギーの心配がない

マウスピース矯正の装置は、医療用プラスチックで作られています。このため、従来のワイヤー矯正で用いられる金属製のブラケットやワイヤーが原因で起こる金属アレルギーの心配がありません。

金属アレルギーをお持ちの方や、金属アレルギーを発症する可能性に不安を感じている方でも、安心して矯正治療を受けやすくなります。体質的な問題から矯正治療を諦めていた方にとっても、マウスピース矯正は新たな選択肢となるでしょう。

メリット4:ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向がある

矯正治療と聞くと「痛そう」というイメージを持つ方も多いかもしれません。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ない傾向にあると言われています。

これは、マウスピース矯正が一つの装置で歯を動かす量が細かく設定されており、約1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、段階的に少しずつ歯を動かしていくためです。急激な力が加わるのではなく、緩やかに歯が移動するため、ワイヤー矯正のように調整後に強い痛みを感じることは少ない傾向にあります。ただし、歯が動くことによる圧迫感や違和感は、どの矯正方法でも生じ得るものです。この感覚には個人差がありますが、日常生活に大きな支障をきたすほどの激しい痛みであることは稀です。痛みの感じ方には個人差がありますので、治療中に気になる症状があれば、遠慮なく歯科医師に相談してください。

大人のマウスピース矯正で後悔しないための注意点

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい、取り外しができるなど多くのメリットがある一方で、治療を成功させるためにはいくつか理解しておくべき注意点があります。これからご紹介するポイントを事前に知っておくことで、治療後に「こんなはずではなかった」と後悔することなく、安心して矯正を進めることができるでしょう。ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら、ぜひ真剣に読み進めてみてください。

装着時間を守る自己管理が不可欠

マウスピース矯正で最も重要かつ、難しい側面の一つが自己管理です。治療計画通りに歯を動かすためには、原則として1日20時間以上のマウスピース装着が必要となります。これは食事と歯磨きの時間以外は、ほぼ常に装着している必要があることを意味します。

もし装着時間が短くなってしまうと、歯が計画通りに動きにくくなり、治療期間が長引いたり、場合によっては治療計画の再作成が必要になったりするリスクがあります。特に忙しい社会人の方にとって、毎日20時間以上の装着を継続することは簡単なことではありません。そのため、マウスピース矯正を始める際は、ご自身の意志と自己管理が求められる治療法であることを十分に理解しておくことが大切です。

紛失・破損のリスクがある

マウスピース矯正のメリットである「取り外し可能」という点は、同時に紛失や破損のリスクも伴います。特に食事の際に外してティッシュに包んだまま置き忘れてしまったり、誤って捨ててしまったりするケースは少なくありません。また、無理な着脱や硬い物を噛むことによってマウスピースが破損してしまうこともあります。

もしマウスピースを紛失・破損してしまった場合は、すぐにクリニックに連絡して指示を仰ぐことが大切です。状態によっては一つ前のマウスピースに戻したり、予定よりも早く次のマウスピースに進めたりすることもありますが、再作製が必要になる場合は追加費用と時間がかかることがあります。このようなトラブルを避けるためにも、食事の際は必ず専用のケースに保管するなど、適切に管理することを心がけましょう。

治療期間が延長するケースもある

マウスピース矯正の治療期間は、当初の計画よりも長引く可能性があります。その最も大きな原因は、前の項目でもお伝えした「装着時間の不足」です。指示された装着時間を守れていないと、歯の動きが計画からずれ、結果的に治療が長引いてしまいます。

その他にも、歯の動き方がシミュレーション通りに進まない場合や、治療中に虫歯や歯周病になってしまい、そちらの治療が優先される場合なども、全体の治療期間が延長する要因となります。治療をスムーズに進め、予定通りの期間で終えるためには、ご自身の自己管理はもちろん、定期的なクリニックでのメンテナンスをしっかりと受けることが不可欠です。歯科医師との連携を密にしながら、治療計画を確実に進めていきましょう。

マウスピース矯正の費用相場

マウスピース矯正は、原則として公的医療保険が適用されない「自由診療」です。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。この自由診療であるという特性上、クリニックによって料金設定が大きく異なるため、提示される金額はあくまで目安として捉えることが大切です。次の項目では、治療範囲に応じた「全体矯正」と「部分矯正」の具体的な費用相場を詳しく解説しますので、ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

全体矯正と部分矯正の費用目安

マウスピース矯正の費用は、治療する範囲や難易度によって大きく変動します。一般的に、前歯など気になる部分のみを矯正する「部分矯正」の場合は30万円〜60万円程度、奥歯の噛み合わせを含め歯列全体を整える「全体矯正」の場合は70万円〜100万円程度が目安とされています。ただし、これらの費用には初診相談料、精密検査料、装置代、調整料、保定装置代などが含まれている場合と、それぞれ別途請求される場合があるため注意が必要です。

治療を開始する前には、クリニックから提示される総額費用と、その内訳についてしっかりと確認することが大切です。後から追加費用が発生しないか、どこまでが費用に含まれているのかを明確に理解しておきましょう。多くのクリニックでは、治療費の負担を軽減できるよう、分割払いやデンタルローンの利用に対応していますので、支払い方法についても事前に相談してみることをおすすめします。

医療費控除の対象になる場合がある

マウスピース矯正は高額な治療費がかかることが多いため、費用負担を軽減できる可能性のある「医療費控除」という制度について知っておくと良いでしょう。医療費控除とは、1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすることで所得控除を受けられ、税金が還付される制度です。

ただし、矯正治療が医療費控除の対象となるのは、「噛み合わせの改善」など、歯の機能的な問題を治療することが目的であると歯科医師に診断された場合に限られます。単に「見た目をきれいにしたい」といった審美目的の矯正は対象外となるため注意が必要です。ご自身の治療が対象となるかどうかは、歯科医師にご相談のうえ、詳しくは国税庁のウェブサイトをご確認いただくか、お近くの税務署へお問い合わせください。

まとめ:まずは信頼できるクリニックで相談しよう

これまで、大人のマウスピース矯正について、年齢に関係なく始められること、どのような歯並びが適応しやすいか、治療の流れ、そして治療期間や費用について詳しく解説してきました。マウスピース矯正は、装置が目立ちにくい、食事や歯磨きがしやすい、金属アレルギーの心配がない、痛みが少ない傾向があるなど、社会人の方が治療を検討しやすい多くのメリットがあります。特に、お仕事で人前に出る機会の多い方にとって、口元の印象を整えながら日常生活を送りやすい点は大きな魅力と言えるでしょう。

しかし、治療を成功させるためには、1日20時間以上のマウスピース装着時間を守る自己管理が不可欠です。また、紛失・破損のリスクや、装着時間を守れないことによる治療期間の延長の可能性も理解しておく必要があります。費用についても、自由診療のためクリニックによって異なりますが、部分矯正で30万円〜60万円程度、全体矯正で70万円〜100万円程度が目安となり、契約前に総額と内訳をしっかり確認することが大切です。

この記事で得られた知識は、あくまでマウスピース矯正を検討する上での判断材料の一つです。ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、治療に対する希望を考慮し、本当に自分に合った治療法を見つけるためには、最終的に信頼できる歯科クリニックを見つけ、専門家である歯科医師に直接相談することが最も重要です。まずは、気になるクリニックのカウンセリングを受けてみて、ご自身の疑問や不安を解消するところから始めてみてはいかがでしょうか。

※マウスピース矯正は、原則として保険が適用されない自由診療です。費用はクリニックや治療範囲・難易度により異なり、部分矯正で30万円〜60万円程度、全体矯正で70万円〜100万円程度が目安です。リスク・副作用として、装着初期や交換時の痛み・違和感・圧迫感、装着時間が不足した場合の治療期間の延長や治療計画の再作成、歯の移動に伴う一時的な歯の動揺やしみる症状、虫歯・歯周病の併発、後戻りなどが生じる可能性があります。また、歯並びや骨格の状態によってはマウスピース矯正のみでは対応できず、ワイヤー矯正や外科的処置の併用が必要となる場合があります。治療の適応・費用・リスクについては、担当の歯科医師による診察・カウンセリングのうえでご確認ください。

  少しでも参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございます。  

監修者

菅野 友太郎 | Yutaro Kanno 国立東北大学卒業後、都内の医療法人と石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)に勤務。 2018年大森沢田通り歯科・予防クリニックを開業し現在に至る。 【所属】 ・5-D Japan 会員 ・日本臨床歯周病学会 会員 ・OJ(Osseointegration study club of Japan) 会員 ・静岡県口腔インプラント研究会 会員 ・日本臨床補綴学会 会員 会員 ・日本デジタル歯科学会 会員 ・SPIS(Shizuoka Perio implant Study) 会員 ・TISS(Tohoku implant study society) 主催   【略歴】2010年国立東北大学 卒業 ・2010年都内医療法人 勤務 ・2013年 石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)勤務2018年 大森沢田通り歯科・予防クリニック 開業2025年 銀座Aクリニックデンタル 理事長 就任 平和島・大森エリアの歯医者・歯科「大森沢田通り歯科・予防クリニック」沢田通り歯科・予防クリニック』 住所:東京都大田区大森北6丁目23−22 TEL:03-3767-0648